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I. 統 計 学
複雑で曖昧な自然現象を数理的に解明したい場合、100% 正しい論理を積み上げてゴールへと向かう決定論的方法論には限界がある。このような場合、100%正しくはない可能性はあっても、誤りの確率が精密に評価されている論理を紡ぎ合わせてゴールに向かう確率論的方法論が有効である。
医学領域には因果律の複雑な病理現象が多いこと、また近年、evidence-based medicineの重要性が認されていることなどから、そのバックボーンとしての統計学的知識および利用技術の修得は医師・歯科医師を目指す学生にとってきわめて大切である。
一般目標
・確率論に関する基本事項を理解している
・標本と母集団の違いが説明できる
・「確率分布に従う」を数理統計学的に説明できる
・標本と母集団の違いが説明できる
・代表的な確率分布について密度関数や分布の説明ができる
・対応のあるデータについて説明できる
・基礎統計量(平均、分散、相関係数等)が与えてくれる情報を説明できる
・与えられたデータにとって最良の視覚化法を選択し、提示できる
・標準偏差と標準誤差の意味の違いを説明できる
・推定・検定の背景論理と共通手順を説明できる
II. 数 学
数学は、人間の知的活動のうち、論理と直観、解析と総合といった極めて理性的な部分を練磨するのに有効な学問領域である。医学を含む自然科学分野では関心となる対象あるいは構造を合理的に抽象化したり具象化したりといった思考が求められる場面が多い。数学は、そのような推論・思考活動に論理的整合性を保証することにより、広がりと深みを与える役割を果たす。
一般目標
・実数の連続性を軸にして、極限の概念を理解している
・微分の概念・定義を極限概念から説明できる
・初等関数の高次導関数を算出するのに必要な基本定理を十分に修得している
・不定積分と定積分の違いを説明できる
・偏微分および重積分を1変数微積分の拡張という立場で説明できる
III. 情 報 科 学
情報機器を利用して図表やスライドを作成し、インターネットを利用して情報収集・交換ができ、レポートを作成するといった、情報化社会に生きる医師・歯科医師として最低限必要なpractical skillを修得する。 パソコンの操作実習を通して、将来の日常臨床上あるいは研究活動上の諸問題を情報処理という枠組のなかで解決するために必要な論理的思考法と構成的推かで解決するために必要な論理的思考法と構成的推論能力を養う。
一般目標
・コンピュータのハードウェアとソフトウェアの基本構成について説明できる
・基本的な周辺装置をコンピュータに増設できる
・必要なソフトウェアを指定された場所に組み込める
・Windowsを不自由なく操作できる
・操作法のテキストを理解でき、操作を自分の言葉で説明できる
・習得したソフトウェアを利用して課題を作成できる
・ネットワーク倫理について理解し、協調的に参加することができる
・ファイルシステムや記憶容量について、計算機科学的に理解している
IV. 医学統計・情報科学(医用統計学)
病理現象を支配するさまざまな要因は、一般に因果関係が複雑で、相互作用なども絡み合い、決定論的にアプローチすることが困難な場合が多い。医学領域で統計学が多用される主たる理由はここにある。第一学年で統計学の導入、すなわち基礎用語の理解、推定・検定論の背景を学んだ。本科目では、これらをステップとして、実務上必要な分析手法について理論背景と適用例について学ぶ。さらに、統計ソフトウェアの操作法と出力結果の解釈について学ぶ。
一般目標
・与えられた研究課題を統計解析対象として捉え、問題を再構成できる
・回帰分析の目的と適用範囲について理解し、説明できる
・分散分析の目的と適用範囲について理解し、説明できる
・生存分析の目的と適用範囲について理解し、説明できる
・クロス表分析の目的と適用範囲について理解し、説明できる
・与えられた研究課題にもっとも適切な手法を選択できる
・解析結果を統計的正当性のもとで評価できる
・統計ソフトウェアの操作が不自由なく行える
V. グループセミナー
本学科では、数学・計算機科学の領域からテーマを選択し、10名前後のセミナーを行う。セミナー形式は、文献の輪読であったり、コンピュータを用いた実習であったりと、年度により変わる。平成13年度は、「プログラミング入門」を予定している。
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